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スパークキラーの選定方法 その2

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端子形状について

端子形状にはシリーズによって、リード線タイプ(基板実装に適している)、被覆電線タイプ(端子台接続、引き回しに適している)、金属端子タイプ(電磁開閉器に直付け可能)があります。ご使用用途によりシリーズ・端子形状を選定して下さい。

リード線タイプ 被覆電線タイプ 金属端子タイプ
リード線タイプ 被覆電線タイプ 金属端子タイプ
REシリーズ XEBシリーズ 3RMES-121334

C-R定数の選定について

単相回路の場合

定常時の負荷(回路)電流がI(A)の場合、以下選定式より目安の静電容量C[μF]を算出して下さい。

※ I=定常時の負荷(回路)電流[A]

回路電流が5A以上の場合、上記計算式より求められる目安の静電容量は1μF以上となり、対象製品がありません(弊社スパークキラーの最大静電容量は1μF)。5A以上の回路にスパークキラーの適用を検討する場合は、実装試験にてサージ吸収効果の確認と共にスパークキラーの自己温度上昇が5deg以下である事をご確認下さい。自己温度上昇が5degを超える場合には使用しないで下さい。

抵抗値R[Ω]は以下より選定して下さい。

R=負荷の直流抵抗値(Ω)

ただし、上記抵抗値と同等の抵抗値が選定できる事は稀な為、一般的には標準値である120Ωが選定されます。

※Sシリーズ、CRシリーズ等、静電容量と抵抗値の組み合わせが1種類のみの場合には静電容量より選定して下さい。

直流回路の場合、交流回路に比べて負荷からの発生サージ量は大きくなる傾向にあります。上記選定式で求めた目安の静電容量よりも大き目の静電容量の製品を選定する事を推奨します。

(例)選定式で求めた静電容量が0.1[μF]だった場合、0.2[μF]等、計算値で求められた静電容量よりも大き目の静電容量の製品を選定。

三相回路の場合

負荷容量(モータ等)を基に選定して下さい。

   
負荷容量
(kW)
回路電圧
250Vacまで 251~500Vacまで
~3.7kW 3CRE-30680 3CRH-30330
~15kW 3CRE-50500 3CRH-50270

※1)負荷容量3.7kW以下に対し3CRE-50500、3CRH-50270を適用頂いても問題ありません(サージ吸収効果は静電容量が大きいほど有利になります)。

※2)海外安全規格について、3CRE-30680はUL規格を取得しておりません(欧州規格[VDE規格]は取得しております)。UL規格対応が必要の際には、3CRE-50500(UL規格及びVDE規格取得品)を選定下さい。なお、3CRHは2品種ともUL規格のみの取得となっており、欧州規格には対応しておりません。

その他

CR定数の選定式より求められる静電容量は目安の値となります。最終的には実装試験にてサージ吸収効果を確認頂き、製品選定を行なって下さい。

三相回路用スパークキラーの選定について、負荷容量が15kWを超える回路への使用を検討される場合には、実装試験にてサージ除去効果の確認と共にスパークキラーの自己温度上昇が5deg以下である事をご確認下さい。自己温度上昇が5degを超える場合には使用しないで下さい。

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